第102回医師国家試験 I35(2008年)
正答:c
問題
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉抗体陽性者における後天性免疫不全症候群〈AIDS〉診断の指標疾患でないのはどれか。
a.活動性結核
b.カンジダ症
c.伝染性単核症
d.ニューモシスチス肺炎
e.サイトメガロウイルス感染症
正答の理由
公式正答はcです。感染症法に基づく届出基準では、HIV感染症と診断されたうえで23項目の指標疾患(Indicator Disease)のいずれかが明らかに認められた場合にAIDSと診断します。伝染性単核症はEBウイルスの初感染による疾患で、この23項目に含まれていません。設問は指標疾患でないものを選ぶ形式です。
各選択肢の検討
a.活動性結核。指標疾患C-11「活動性結核(肺結核又は肺外結核)」として挙げられています(このうち肺結核については、HIVによる免疫不全を示唆する所見がみられる者に限られます)。
b.カンジダ症。指標疾患A-1「カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)」として挙げられています。
c.伝染性単核症。正しく、これが正答。EBウイルスの初感染による発熱・咽頭炎・リンパ節腫脹を主徴とする疾患で、届出基準の23の指標疾患には含まれていません。
d.ニューモシスチス肺炎。指標疾患A-5「ニューモシスティス肺炎」として挙げられています。
e.サイトメガロウイルス感染症。指標疾患D-13「サイトメガロウイルス感染症(生後1か月以後で、肝、脾、リンパ節以外)」として挙げられています。
覚えるポイント
AIDSの診断は、HIV感染の確認に加えて感染症法の23の指標疾患のいずれかを認めること。真菌症・原虫症・細菌感染症・ウイルス感染症・腫瘍・その他に分類される。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。