第102回医師国家試験 I33(2008年)
正答:c
問題
ヘルパンギーナを起こすのはどれか。
a.EBウイルス
b.アデノウイルス
c.コクサッキーウイルス
d.単純ヘルペスウイルス
e.水痘・帯状疱疹ウイルス
正答の理由
公式正答はcです。ヘルパンギーナはエンテロウイルス、とくにA群コクサッキーウイルスによる発熱性疾患で、口腔咽頭後方の粘膜に小水疱と浅い潰瘍を生じます。乳幼児に流行性に発生し、突然の発熱と咽頭痛で始まり、扁桃前弓・軟口蓋・扁桃・口蓋垂・舌に1〜2 mmの灰白色丘疹が現れて水疱となり、1〜7日で治ります。
各選択肢の検討
a.EBウイルス。誤り。伝染性単核症の原因ウイルスです。
b.アデノウイルス。誤り。上気道炎、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎、胃腸炎などを起こします。
c.コクサッキーウイルス。正しく、これが正答。ヘルパンギーナはエンテロウイルス、とくにA群コクサッキーウイルスによって起こります。
d.単純ヘルペスウイルス。誤り。HSV-1の初感染では小児に急性ヘルペス性歯肉口内炎を起こし、口腔内の水疱が破れて潰瘍になります。口腔内潰瘍を伴わない口唇の病変は再発(口唇ヘルペス)を示唆します。
e.水痘・帯状疱疹ウイルス。誤り。初感染で水痘、再活性化で帯状疱疹を起こします。
覚えるポイント
ヘルパンギーナ=A群コクサッキーウイルス。乳幼児が突然発熱し、咽頭後方(軟口蓋・扁桃前弓)に小水疱と浅い潰瘍をつくる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- Herpangina
- Infectious Mononucleosis
- Adenovirus Infections
- Herpes Simplex Virus (HSV) Infections
- Chickenpox
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。