神経芽腫の特徴|第102回医師国家試験I25

第102回医師国家試験 I25(2008年)

正答:d

問題

神経芽腫について誤っているのはどれか。

a.交感神経節に発生する。

b.カテコラミンを産生する。

c.尿検査が診断に有用である。

d.石灰化はまれである。

e.1歳未満で発見されたものは予後が良い。

正答の理由

公式正答はdです。神経芽腫は交感神経系由来の小児腫瘍で、副腎髄質や傍脊椎の交感神経節に発生し、多くがカテコラミンを産生します。画像では粗大な石灰化がしばしばみられ、これは「まれ」ではありません。設問は誤っているものを選ぶ形式です。

各選択肢の検討

a.交感神経節に発生する。正しい。多くは副腎に始まり、少数は後腹膜・胸部・頸部の傍脊椎交感神経鎖に発生します。

b.カテコラミンを産生する。正しい。大部分の神経芽腫はカテコラミンを産生します。

c.尿検査が診断に有用である。正しい。産生されたカテコラミンの代謝産物であるバニリルマンデル酸(VMA)やホモバニリン酸(HVA)が尿中で高値となり、診断に用いられます。

d.石灰化はまれである。誤りで、これが正答。小児腹部腫瘤の画像診断の総説では、神経芽腫の高い割合に粗大な石灰化が存在し、超音波では後方音響陰影を伴う高輝度エコーとして描出されると記載されています。

e.1歳未満で発見されたものは予後が良い。正しい。年齢は病期・組織型・分子生物学的プロファイルと並ぶ予後因子で、神経芽腫は特に乳児で自然に分化・退縮することがある点が特徴的です。低リスク・中間リスク群の全生存率は約95〜97%とされています。

覚えるポイント

神経芽腫は交感神経由来でカテコラミンを産生し、尿中VMA・HVAが診断に有用。画像では粗大石灰化が高頻度で、乳児例は予後が良い。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第102回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました