第102回医師国家試験 H18(2008年)
正答:c
問題
PDCAサイクル〈デミングサイクル〉について正しいのはどれか。
a.倫理指針
b.診療録開示手順
c.質改善の方法論
d.医療廃棄物処理手順
e.医療機関相互の診療情報提供手段
正答の理由
PDCA(plan-do-check-act)サイクルはShewhartとDemingに由来し、改善を目指した変更を計画し(plan)、試行し(do)、成否を検証し(study/check)、次の周期に向けて修正する(act)という4段階を繰り返す、医療の質改善の方法論である。倫理指針や業務手順、情報提供手段ではない。
各選択肢の検討
a.倫理指針は研究や診療の倫理的な行動規範であり、反復的に改善を試行するPDCAの枠組みとは別物である。
b.診療録開示手順は個別の業務手順であって、質改善の方法論そのものではない。
c.PDCAサイクルは計画・実行・検証・改善の4段階を繰り返す質改善の方法論であり、正答。
d.医療廃棄物処理手順も個別の業務手順であり、PDCAはその改善に使う枠組みではあっても手順そのものではない。
e.医療機関相互の診療情報提供手段は診療情報提供書などの仕組みで、PDCAとは関係がない。
覚えるポイント
PDCA(デミング)サイクルは計画・実行・評価・改善を繰り返す質改善の方法論である。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- Systematic review of the application of the plan-do-study-act method to improve quality in healthcare (BMJ Quality & Safety, 2014)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。