乳児の検査基準値(ALPは成人より高い)|第102回医師国家試験H11

第102回医師国家試験 H11(2008年)

正答:e

問題

乳児の血液検査で基準値が成人よりも高いのはどれか。

a.ヘモグロビン

b.IgA

c.尿素窒素

d.ナトリウム

e.ALP

正答の理由

ALPは肝胆道系のほか骨にも多く存在し、骨の成長と代謝回転が盛んな小児では基準値が成人より高い。小児基準値の報告でも乳児のALPは150〜420 U/Lとされ、成人の基準範囲より明らかに高い。他の4項目は乳児で成人より高くならない。

各選択肢の検討

a.乳児では生後2〜3か月に生理的貧血の最低値(ヘモグロビン9〜11 g/dL)をとり、成人の基準値より低い。

b.IgAは年齢とともに上昇して15〜18歳で頭打ちになる項目で、0〜2歳の中央値は54 mg/dLと成人の基準範囲より低い。

c.尿素窒素(尿素)は、引用されている基準範囲でも乳児1.8〜6.4 mmol/Lに対し成人2.1〜7.1 mmol/Lと乳児のほうが低く、高くならない。

d.ナトリウムは、引用されている基準範囲で1歳未満130〜145 mmol/L、1歳以上135〜147 mmol/Lとほぼ変わらず、乳児で高くはならない。

e.ALPは骨の成長・代謝回転のため小児で成人より高く、乳児の基準範囲は150〜420 U/Lと報告されている。正答。

覚えるポイント

成長期の骨由来ALPのため、小児・乳児のALP基準値は成人より高い。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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