第102回医師国家試験 H9(2008年)
正答:c
問題
Babinski徴候を誘発する方法(別冊No. 2①〜⑤)を別に示す。
足底をこする方向で正しいのはどれか。
a.①
b.②
c.③
d.④
e.⑤

正答の理由
MSD ManualはBabinski反射について「足底の外側を踵から母趾球の高さまで強くこする」とし、内側へ寄りすぎると原始的な把握反射を誘発しうると注意している。別冊No.2で、足底の外側縁を踵側から母趾球の高さまで上行しているのは③だけで、③はその終わりに母趾球を横切って母趾側へ向きを変えている。①は足底の中央を通り、②は内側を上行しており、④と⑤は向きが逆である。
画像の見方
assets/102h/102h009-figure.png(1380×2370ピクセル)で5図とも母趾(最も大きい趾)が画像右、小趾側が画像左に描かれている。①は足底中央を踵側からまっすぐ趾の方向へ向かう直線の矢印。②は母趾側(画像右寄り)を上行し、母趾球の高さで画像左(小趾側)へ曲がって矢じりが左上を向く。③は小趾側の外側縁に沿って踵側から上行し、母趾球の高さで画像右(母趾側)へ曲がって矢じりが右上を向く。④は母趾球の内側から足底を踵側へ回り込み、外側縁で矢じりが趾の方向(上)を向く。⑤は外側から足底中央を横切り、矢じりが母趾側で踵の方向(下)を向く。
各選択肢の検討
a.①は足底のほぼ中央を踵から趾へまっすぐこすっており、外側縁をこするという条件を満たさない。
b.②は母趾側(内側)を上行して母趾球の高さで小趾側へ向かっており、外側縁を上行するのとは経路も向きも異なる。
c.③は足底の外側縁を踵側から母趾球の高さまで上行しており、記載された手技に一致する。終わりに母趾球を横切って母趾側へ向きを変えている。正答。
d.④は母趾球の内側から踵側へ回り込み、外側縁を趾の方向へ向かって終わる経路で、外側縁を踵から母趾球へこすって母趾側へ抜ける正しい手技とは内側と外側が入れ替わっている。
e.⑤は矢じりが踵の方向を向いており、趾に向かってこするという手技と逆である。
覚えるポイント
Babinski反射は足底の外側縁を踵から母趾球へこすり、そこから母趾側へ向ける。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。