第102回医師国家試験 H6(2008年)
正答:b
問題
下痢をきたしやすいのはどれか。
a.十二指腸潰瘍
b.過敏性腸症候群
c.肝硬変
d.Parkinson病
e.甲状腺機能低下症
正答の理由
過敏性腸症候群は排便と関連する腹痛に便の回数・性状の変化を伴う疾患で、下痢型と便秘型が区別され、MSD Manualの慢性下痢の原因一覧にも機能性下痢とともに挙げられている。一方、Parkinson病と甲状腺機能低下症は同じMSD Manualで便秘の原因として列挙されており、十二指腸潰瘍と肝硬変は下痢の原因一覧に含まれない。
各選択肢の検討
a.十二指腸潰瘍の主症状は心窩部痛で、MSD Manualの下痢の原因一覧には挙げられていない。
b.過敏性腸症候群は下痢型が区別されるほど下痢をきたしやすく、慢性下痢の原因として挙げられており、正答。
c.肝硬変は下痢の原因一覧に挙げられておらず、下痢をきたしやすい疾患とはいえない。
d.Parkinson病は便秘の神経疾患性の原因として挙げられており、むしろ便秘をきたす。
e.甲状腺機能低下症は便秘の内分泌・代謝性の原因として挙げられており、下痢ではなく便秘をきたす。
覚えるポイント
過敏性腸症候群は下痢型・便秘型があり下痢の代表的原因、Parkinson病と甲状腺機能低下症は便秘をきたす。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- Irritable Bowel Syndrome (IBS) – MSD Manual Professional Edition
- Diarrhea – MSD Manual Professional Edition
- Constipation – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。