医療面接の基本的態度|第102回医師国家試験H3

第102回医師国家試験 H3(2008年)

正答:d

問題

医療面接を行う上での医師の心がけとして適切でないのはどれか。

a.丁寧語や敬語を用いる。

b.患者と視線を合わせる。

c.患者の表情や体の動きに注意する。

d.質問することにできるだけ多くの時間を使う。

e.患者の声の調子や抑揚、アクセントに注意する。

正答の理由

医療面接は医師が質問を重ねる場ではなく、患者の話を傾聴して必要な情報と感情を受け取る場である。医学教育モデル・コア・カリキュラムは医療面接の評価観点として「患者が話しやすいように話を聞いたか」を挙げ、傾聴と共感、非言語的コミュニケーションへの配慮、患者に接する言葉遣い・態度を学修目標に据えている。質問に面接時間の大半を費やすdはこの原則から外れ、適切でない。なお引用したのは現行の令和4年度改訂版で、出題時(2008年)の版とは項目番号が異なるが、傾聴と共感・非言語的コミュニケーション・患者に接する言葉遣いという医療面接の原則は版をまたいで共通である。

各選択肢の検討

a.丁寧語や敬語は、コア・カリキュラムが医療面接で求める「患者に接する言葉遣い・態度」に当たり、適切。

b.視線を合わせることは意識すべき非言語的コミュニケーション(視線)に含まれ、適切。

c.患者の表情や体の動きは非言語的コミュニケーション(表情、ジェスチャー)の観察であり、適切。

d.質問に時間の大半を使う姿勢は、傾聴し患者が話しやすいようにするという医療面接の基本から外れており、適切でない。

e.声の調子や抑揚、アクセントも言語以外の手がかりであり、患者の感情を読み取るうえで注意すべき点で、適切。

覚えるポイント

医療面接の中心は質問ではなく傾聴であり、非言語的な手がかりの観察を伴う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第102回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました