腰痛予防(重量物取扱い時の作業姿勢)|第102回医師国家試験H2

第102回医師国家試験 H2(2008年)

正答:e

問題

重量物を取り扱う姿勢で、腰部への負荷が少ないのはどれか。

a.背を少し曲げて荷物を運ぶ。

b.腰をひねって荷物を移動させる。

c.体幹からできるだけ離して荷物を持つ。

d.膝を伸ばしたまま床面の荷物を持ち上げる。

e.荷物をへその下にぴったりとつけて持ち運ぶ。

正答の理由

厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」は、重量物を取り扱うときは前屈やひねり等の不自然な姿勢をとらず、「できるだけ身体を対象物に近づけ、重心を低くするような姿勢」をとること、床から持ち上げる際は膝を曲げ腰を十分に降ろしてかかえ膝を伸ばして立ち上がること、持ったあとは背を伸ばして腰部のひねりを少なくすることを求めている。荷物を体幹に密着させて重心を低く保つeが最も腰部負荷が小さい。

各選択肢の検討

a.背を曲げる姿勢は指針が避けるよう求める前屈姿勢であり、腰部負荷を増すので不適。

b.腰をひねる動作は指針が明示的に避けるよう求める不自然な姿勢で、腰部負荷が大きい。

c.荷物を体幹から離すと対象物までの距離が延び、指針の「身体を対象物に近づける」に反して腰部負荷が増える。

d.床面の荷物は膝を曲げ腰を十分に降ろしてかかえ、膝を伸ばして立ち上がるのが指針の方法で、膝を伸ばしたままの持ち上げは前屈姿勢となり不適。

e.荷物をへその下で体幹に密着させる姿勢は、対象物を身体に近づけ重心を低くするという指針の原則に合致し、腰部負荷が最も小さい。

覚えるポイント

重量物は体幹に近づけ、重心を低くし、前屈とひねりを避けて膝を使って持ち上げる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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