密封小線源治療の適応|第102回医師国家試験G31

第102回医師国家試験 G31(2008年)

正答:c

問題

密封小線源治療が適応となるのはどれか。

a.腎細胞癌

b.膀胱癌

c.前立腺癌

d.陰茎癌

e.セミノーマ

正答の理由

密封小線源治療は放射線源を腫瘍内または近傍に留置する治療で、前立腺癌では会陰から前立腺内に線源を刺入します。低線量率法では3〜6か月かけて放射線を出す線源(シード)を留置し、高線量率法ではイリジウム192を用います。単独でも外部照射との併用でも行われる確立した治療選択肢です。公式正答はcです。

各選択肢の検討

a.腎細胞癌。誤り。治療の中心は腎摘除術で、転移性腎細胞癌は従来放射線抵抗性とされ、放射線治療は骨転移などの緩和に用いられます。小線源治療の適応ではありません。

b.膀胱癌。誤り。経尿道的切除や膀胱全摘が中心で、膀胱温存を図る場合も積極的な経尿道的切除+化学療法+(外部)放射線治療の組合せが用いられます。

c.前立腺癌。正しい。会陰から前立腺内に放射性シードを刺入する低線量率法、イリジウム192を用いる高線量率法があり、確立した治療法です。

d.陰茎癌。誤り。浸潤性・高悪性度の病変ではより広範な切除(環状切除、広範切除、部分・全陰茎切除)が必要とされ、本問が問う代表的な適応は前立腺癌です。ただし現行の二次資料では、陰茎癌に対しても小線源治療を含む放射線治療が単独または手術との併用で考慮しうると記載されている点に注意が必要です。

e.セミノーマ。誤り。高位精巣摘除術が治療の要で、放射線治療を行う場合も傍大動脈領域などへの20〜40Gyの外部照射であり、小線源治療ではありません。

覚えるポイント

密封小線源治療の代表的適応は前立腺癌(シード永久留置またはHDR)。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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