高カリウム血症をきたす薬剤|第102回医師国家試験G24

第102回医師国家試験 G24(2008年)

正答:e

問題

高カリウム血症の原因となるのはどれか。

a.α遮断薬

b.ループ利尿薬

c.カルシウム拮抗薬

d.サイアザイド系利尿薬

e.アンジオテンシン変換酵素阻害薬

正答の理由

持続する高カリウム血症の多くは腎からのカリウム排泄低下によります。排泄を低下させる薬剤としてアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、直接的レニン阻害薬、カリウム保持性利尿薬、NSAID、ヘパリン、リチウム、トリメトプリム、シクロスポリン、タクロリムスが挙げられています。これに対しループ利尿薬とサイアザイド系利尿薬はカリウム喪失性利尿薬で、低カリウム血症の最も多い薬剤性原因です。公式正答はeです。

各選択肢の検討

a.α遮断薬。誤り。高カリウム血症の原因薬剤として挙げられていません。

b.ループ利尿薬。誤り。遠位ネフロンより近位でナトリウム再吸収を抑えるカリウム喪失性利尿薬で、低カリウム血症をきたします。

c.カルシウム拮抗薬。誤り。腎のカリウム排泄を低下させる薬剤として挙げられておらず、高カリウム血症の原因にはなりません。

d.サイアザイド系利尿薬。誤り。ループ利尿薬・浸透圧利尿薬と並ぶカリウム喪失性利尿薬で、やはり低カリウム血症の原因です。

e.アンジオテンシン変換酵素阻害薬。正しい。腎からのカリウム排泄を低下させる薬剤の筆頭に挙げられ、カリウム保持性利尿薬との併用では特に高カリウム血症をきたしやすいとされます。

覚えるポイント

K上昇はACE阻害薬・ARB・カリウム保持性利尿薬・NSAIDなど。ループとサイアザイドはKを下げる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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