第102回医師国家試験 G23(2008年)
正答:a・b
問題
痛風の栄養指導で制限すべきものはどれか。2つ選べ。
a.プリン体
b.アルコール
c.水分
d.食塩
e.食物線維
正答の理由
痛風の生活指導では、プリン体の多い食品とアルコール(特にビール)の多量摂取を避けること、果糖(高フルクトースコーンシロップ)の制限と減量が挙げられます。一方で水分はすべての患者で1日3L以上が望ましいとされ、制限すべきものではありません。食塩や食物線維の制限は痛風の栄養指導の項目として挙げられていません。公式正答はa、bです。
各選択肢の検討
a.プリン体。正しい。レバー、腎臓、貝類、赤身肉、いわし・にしん類、肉汁などプリン体の多い食品は高尿酸血症に寄与するため避けます(厳密な低プリン食でも尿酸値の低下は約1mg/dLにとどまるとされます)。
b.アルコール。正しい。アルコールは肝でのプリン異化を促し、乳酸産生を介して尿細管からの尿酸分泌を阻害します。ビールはノンアルコールビールを含めプリンヌクレオシドが多く、特に避けるべきとされます。
c.水分。誤り。制限ではなく、むしろすべての患者で1日3L以上の摂取が望ましいとされます。尿酸結石を繰り返す患者では特に重要です。
d.食塩。誤り。痛風そのものの栄養指導として挙げられている項目ではありません。食塩制限が必要になるのは高血圧などの併存疾患に対してです。
e.食物線維。誤り。制限対象として挙げられているのはプリン体・アルコール・果糖であり、食物線維は含まれません。
覚えるポイント
痛風の食事はプリン体とアルコールを減らす。水分はむしろ1日3L以上とる。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。