医師の職業倫理|第102回医師国家試験F14

第102回医師国家試験 F14(2008年)

正答:e

問題

医師の職業倫理としてふさわしくないのはどれか。

a.社会性

b.人間性

c.生涯学習

d.利他主義

e.営利主義

正答の理由

日本医師会の「医の倫理綱領」は、生涯学習、職業の尊厳と人格の陶冶、患者の人格の尊重、医療関係者との協力、医療の公共性と社会への貢献を掲げたうえで、第6項で「医師は医業にあたって営利を目的としない」と明記しています。営利主義だけが職業倫理に反します。公式正答はeです。

各選択肢の検討

a.社会性。ふさわしい。医の倫理綱領第5項は、医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすとともに法規範の遵守と法秩序の形成に努めるとしています。

b.人間性。ふさわしい。同綱領第2項は職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め人格を高めることを求めています。指針も誠実・礼節・謙虚といった美徳が医師への信頼を支えるとしています。

c.生涯学習。ふさわしい。同綱領第1項は「医師は生涯学習の精神を保ち、つねに医学の知識と技術の習得に努める」と定めています。

d.利他主義。ふさわしい。綱領前文は人類愛を基にすべての人に奉仕するとし、第3項は医療を受ける人びとの人格を尊重することを求めています。

e.営利主義。正しい(ふさわしくない)。医の倫理綱領第6項は「医師は医業にあたって営利を目的としない」と明記しています。指針でも、科学的根拠に乏しい医療が営利を目的とするものであってはならないなど、営利の追求を戒めています。

覚えるポイント

医の倫理綱領は生涯学習・人格・利他・社会性を求め、「医業にあたって営利を目的としない」と定めている。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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