不明熱(FUO)の原因分類|第102回医師国家試験E36

第102回医師国家試験 E36(2008年)

正答:e

問題

不明熱の原因となりにくいのはどれか。

a.薬剤

b.腫瘍

c.感染症

d.膠原病

e.変性疾患

正答の理由

MSDマニュアルは不明熱(FUO)の原因を4群に分け、成人での頻度として感染症25〜50%、全身性リウマチ性疾患(膠原病)10〜20%、腫瘍2〜25%、その他15〜25%を挙げています。感染症が最も多い原因であるとも明記しています。「その他」の重要な原因としては薬剤反応、深部静脈血栓症、反復する肺塞栓、甲状腺炎、サルコイドーシス、炎症性腸疾患、詐熱が列挙されています。変性疾患はこの4群にも「その他」の例示にも挙げられていません。したがって原因となりにくいのは変性疾患で、公式正答はeです。

各選択肢の検討

a.薬剤。誤り(原因になりうる)。MSDは「その他」の重要な原因の筆頭に薬剤反応、すなわち薬剤熱を挙げています。

b.腫瘍。誤り(原因になりうる)。腫瘍は4群の一つで成人の2〜25%を占め、リンパ腫・白血病・腎細胞癌・卵巣癌などが代表として示されています。

c.感染症。誤り(原因になりうる)。MSDは感染症がFUOの最も多い原因であると述べています。

d.膠原病。誤り(原因になりうる)。全身性リウマチ性疾患として4群の一つに数えられ、成人の10〜20%を占めます。

e.変性疾患。正しい(原因になりにくい)。MSDが示すFUOの4分類にも「その他」の例示にも変性疾患は挙げられていません。

覚えるポイント

FUOの原因は感染症・全身性リウマチ性疾患(膠原病)・腫瘍・その他(薬剤熱など)の4群。変性疾患はここに含まれない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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