肉芽組織をつくる細胞|第102回医師国家試験E23

第102回医師国家試験 E23(2008年)

正答:c・e

問題

創傷の肉芽形成で増えるのはどれか。2つ選べ。

a.泡沫細胞

b.脂肪細胞

c.線維芽細胞

d.横紋筋細胞

e.血管内皮細胞

正答の理由

創傷治癒の増殖期では、修復中の真皮で線維芽細胞と血管内皮細胞が最も目立つ細胞となり、毛細血管の新生とコラーゲン産生を支えて創部に肉芽組織をつくります。公式正答はcとeです。

各選択肢の検討

a.泡沫細胞。誤り。脂質を取り込んで変化したマクロファージで、初期の粥状硬化巣に特徴的な細胞です。肉芽組織の構成細胞ではありません。

b.脂肪細胞。誤り。増殖期に数を増すのは線維芽細胞と内皮細胞で、脂肪細胞の増加は肉芽形成の要素ではありません。

c.線維芽細胞。正しい。コラーゲンやグリコサミノグリカン、プロテオグリカンを産生して細胞外基質を作り、肉芽組織の主体となります。

d.横紋筋細胞。誤り。骨格筋細胞が増殖して創を埋めることはなく、欠損は線維性の組織に置き換わります。

e.血管内皮細胞。正しい。血管新生を担い、線維芽細胞とともに修復期の真皮で最も目立つ細胞です。

覚えるポイント

肉芽組織=線維芽細胞とコラーゲン+新生毛細血管(内皮細胞)+炎症細胞。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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