腹部大動脈の分枝と内腸骨動脈の分枝|第102回医師国家試験E6

第102回医師国家試験 E6(2008年)

正答:e

問題

腹部大動脈から分枝するのはどれか。

a.子宮動脈

b.上殿動脈

c.上膀胱動脈

d.閉鎖動脈

e.卵巣動脈

正答の理由

公式正答はeです。卵巣動脈は精巣動脈と相同の性腺動脈で、腎動脈より下方で腹部大動脈から左右対になって起こります。残り4つはいずれも内腸骨動脈の枝です。

各選択肢の検討

a.子宮動脈。誤り。子宮動脈は内腸骨動脈の枝で、子宮の側方で腹部大動脈由来の卵巣動脈と吻合します。

b.上殿動脈。誤り。上殿動脈は内腸骨動脈後枝の枝で、殿部に分布します。

c.上膀胱動脈。誤り。上膀胱動脈は内腸骨動脈前枝(臍動脈の近位部)の枝で、膀胱上部に分布します。

d.閉鎖動脈。誤り。閉鎖動脈は通常内腸骨動脈前枝の枝です。外腸骨動脈・下腹壁動脈・内腸骨動脈後枝などから起こる起始変異が約25%の半骨盤にみられますが、いずれにせよ腹部大動脈からは分枝しません。

e.卵巣動脈。正しい。卵巣動脈は腎動脈の下方で腹部大動脈から起こる対性の枝で、卵巣提索の中を走り卵巣・卵管・子宮に分布します。

覚えるポイント

性腺動脈(卵巣・精巣)は腹部大動脈から直接。骨盤内臓や骨盤壁・殿部への動脈(子宮・膀胱・閉鎖・殿)は内腸骨動脈から。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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