第102回医師国家試験 D17(2008年)
正答:b・c
問題
胆嚢炎の起因菌として多いのはどれか。2つ選べ。
a.グラム陽性球菌
b.グラム陰性桿菌
c.嫌気性菌
d.結核菌
e.真菌
正答の理由
胆道感染で最も多く分離されるのは、大腸菌やKlebsiella pneumoniaeなどのグラム陰性好気性桿菌と、Bacteroides fragilisを代表とする嫌気性菌です。経験的抗菌薬もグラム陰性腸内細菌を標的に選びます。公式正答はb・cです。
各選択肢の検討
a.グラム陽性球菌。誤り。腸球菌の胆道感染における病原性ははっきりせず、市中発症例ではこれを狙った抗菌薬は通常推奨されません。
b.グラム陰性桿菌。正しい。大腸菌・Klebsiella pneumoniaeが代表で、最も高頻度に分離されます。
c.嫌気性菌。正しい。Bacteroides fragilisが代表で、グラム陰性好気性菌と並んで高頻度に分離されます。
d.結核菌。誤り。胆嚢炎の通常の起因菌ではありません。
e.真菌。誤り。免疫抑制下など特殊な状況を除き、通常の起因菌ではありません。
覚えるポイント
胆道感染は腸内細菌(大腸菌・Klebsiella)と嫌気性菌(B. fragilis)が中心。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- 2020 World Society of Emergency Surgery updated guidelines for the diagnosis and treatment of acute calculus cholecystitis
- Acute Cholecystitis – Hepatology – MSD Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。