腸疾患と特徴的所見の組合せ|第102回医師国家試験D12

第102回医師国家試験 D12(2008年)

正答:a・b

問題

組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a.腸結核 ―――― 輪状潰瘍

b.Crohn病 ―――― 敷石像

c.薬物性腸炎 ―――― 縦走潰瘍

d.虚血性腸炎 ―――― 偽膜形成

e.潰瘍性大腸炎 ―――― 非連続性病変

正答の理由

内視鏡所見では、輪状(横走)潰瘍と開大した回盲弁は腸結核に多く、アフタ性潰瘍・縦走潰瘍・敷石像・skip lesionはCrohn病に多いとされます。潰瘍性大腸炎は直腸から連続性に広がり、偽膜形成はC. difficileによる偽膜性腸炎の所見です。公式正答はa・bです。

各選択肢の検討

a.腸結核 ―――― 輪状潰瘍。正しい。輪状(横走)潰瘍はCrohn病より腸結核で多くみられる内視鏡所見です。

b.Crohn病 ―――― 敷石像。正しい。縦走潰瘍と横走潰瘍の間の粘膜が浮腫状に隆起し、敷石を敷いたような像を呈します。

c.薬物性腸炎 ―――― 縦走潰瘍。誤り。縦走潰瘍はアフタ性潰瘍・敷石像・skip lesionとともにCrohn病で高頻度にみられる所見です。NSAID起因性腸病変で特徴的(病理学的に特異的)とされるのは、輪状の線維性狭窄(diaphragm-like stricture)で、ほかはびらん・潰瘍など非特異的な粘膜傷害です。

d.虚血性腸炎 ―――― 偽膜形成。誤り。偽膜形成は偽膜性腸炎の所見です。虚血性腸炎は左下腹部痛に続く下血で発症します。

e.潰瘍性大腸炎 ―――― 非連続性病変。誤り。潰瘍性大腸炎は直腸から口側へ連続性に広がり、正常粘膜との境界が明瞭です。非連続性病変〈skip lesion〉はCrohn病の特徴です。

覚えるポイント

輪状潰瘍=腸結核、縦走潰瘍・敷石像・skip lesion=Crohn病、直腸からの連続性=潰瘍性大腸炎。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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