第102回医師国家試験 D7(2008年)
正答:d
問題
冠動脈バイパス術に用いないのはどれか。
a.内胸動脈
b.橈骨動脈
c.大伏在静脈
d.気管支動脈
e.右胃大網動脈
正答の理由
冠動脈バイパス術〈CABG〉のグラフトは、左右の内胸動脈・橈骨動脈・右胃大網動脈などの動脈グラフトと大伏在静脈です。気管支動脈はグラフトに用いず、公式正答はdです。
各選択肢の検討
a.内胸動脈。誤り(用いる)。左内胸動脈から左前下行枝への吻合は長期予後を改善する標準的グラフトです。
b.橈骨動脈。誤り(用いる)。右内胸動脈や大伏在静脈と並ぶ第2グラフトとして比較検討されてきた動脈グラフトです。
c.大伏在静脈。誤り(用いる)。1960年代からCABGに使われてきた代表的な静脈グラフトです。
d.気管支動脈。正しい(用いない)。気管支を栄養する細い動脈で、バイパスグラフトとしては使いません。
e.右胃大網動脈。誤り(用いる)。有茎〈in situ〉グラフトとして30年以上の使用経験がある動脈グラフトです。
覚えるポイント
グラフトは内胸動脈・橈骨動脈・右胃大網動脈・大伏在静脈。気管支動脈は使わない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- Radial Artery Versus Right Internal Thoracic Artery Versus Saphenous Vein as the Second Conduit for Coronary Artery Bypass Surgery: A Network Meta-Analysis of Clinical Outcomes
- The Right Gastroepiploic Artery Graft for Coronary Artery Bypass Grafting: A 30-Year Experience
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。