第102回医師国家試験 D3(2008年)
正答:a・c
問題
原発性肺癌について正しいのはどれか。2つ選べ。
a.腺癌の頻度が最も高い。
b.扁平上皮癌は女性に多い。
c.扁平上皮癌は喫煙が危険因子である。
d.小細胞癌は抗癌化学療法薬に感受性が低い。
e.大細胞癌は閉塞性肺炎を合併することが多い。
正答の理由
肺癌の組織型別頻度では腺癌が約40%で最も多く、国立がん研究センターは腺癌を「女性や非喫煙者にも多い」、扁平上皮癌を「喫煙との関連が強い」と説明しています。公式正答はa・cです。
各選択肢の検討
a.腺癌の頻度が最も高い。正しい。非小細胞肺癌の中で最も多い亜型で、肺癌全体の約40%を占めます。
b.扁平上皮癌は女性に多い。誤り。女性や非喫煙者に多いのは腺癌で、扁平上皮癌は喫煙と強く結びついた型です。
c.扁平上皮癌は喫煙が危険因子である。正しい。喫煙は肺癌で最も重要な危険因子で、とくに扁平上皮癌との関連が強いとされます。
d.小細胞癌は抗癌化学療法薬に感受性が低い。誤り。小細胞癌はほかの組織型より化学療法・放射線療法に反応しやすい癌です。ただし診断時にすでに広く播種していることが多く治癒は得にくい、という点は別に理解します。
e.大細胞癌は閉塞性肺炎を合併することが多い。誤り。大細胞癌は末梢の結節・腫瘤として発生することが多く、中枢の気管支内に発育して閉塞性肺炎をきたしやすいのは扁平上皮癌です。
覚えるポイント
腺癌=最多・末梢・非喫煙者にも多い、扁平上皮癌=喫煙・中枢、小細胞癌=化学療法に感受性が高い。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- Lung Carcinoma – Oncology – MSD Manual Professional Edition
- 肺がんについて:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
- Small Cell Lung Cancer Treatment (PDQ®) – NCI
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。