第102回医師国家試験 C17(2008年)
正答:c
問題
28歳の女性。保健師、助産師、看護師および夫の立ち会いのもと、妊娠39週6日に3,200 gの児を娩出した。医師は立ち会っていない。
出生証明書の作成で正しいのはどれか。
a.後日、医師が行う。
b.保健師が行う。
c.助産師が行う。
d.看護師が行う。
e.夫が行う。
正答の理由
戸籍法第49条第3項は「医師、助産師又はその他の者が出産に立ち会つた場合には、医師、助産師、その他の者の順序に従つてそのうちの一人が法務省令・厚生労働省令の定めるところによつて作成する出生証明書を届書に添付しなければならない」と定めています。本例では医師が立ち会っていないので、次の順位である助産師が作成します。助産師は分べんを介助しており、保健師助産師看護師法第39条第2項により、求めがあれば正当な事由なく交付を拒めません。公式正答はcです。
各選択肢の検討
a.後日、医師が行う。誤り。医師法第20条は「自ら出産に立ち会わないで出生証明書……を交付してはならない」と定めており、立ち会っていない医師が後から作成することはできません。
b.保健師が行う。誤り。戸籍法第49条第3項の順序は医師→助産師→その他の者で、保健師は「その他の者」にあたります。分べんを介助した助産師が立ち会っている以上、順位は回ってきません。
c.助産師が行う。正しい。医師が立ち会っていないため、次順位の助産師が出生証明書を作成します。
d.看護師が行う。誤り。看護師も「その他の者」であり、助産師より後の順位です。
e.夫が行う。誤り。夫も「その他の者」にすぎず、助産師が立ち会っている本例では作成者になりません。
覚えるポイント
出生証明書の作成は「医師→助産師→その他の立会者」の順。自ら出産に立ち会わなかった医師は交付できない。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- 戸籍法(昭和二十二年法律第二百二十四号)|e-Gov法令検索
- 医師法(昭和二十三年法律第二百一号)|e-Gov法令検索
- 保健師助産師看護師法(昭和二十三年法律第二百三号)|e-Gov法令検索
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。