第102回医師国家試験 C14(2008年)
正答:c
問題
病気の予後についての医師の説明に対して、患者があいまいな説明と感じた。
最もよくみられる患者の反応はどれか。
a.不穏
b.失神
c.不安
d.逃避
e.めまい
正答の理由
予後の説明があいまいだと、患者は先の見通しが立たず不確実さを抱えたままになります。米国国立癌研究所のPDQは、診断について率直に話し合うことは不確実さを減らしケアに関する意思決定への参加を改善する一方、話し合わないことは患者に孤立感、不安、自律性や主体性の喪失、見捨てられ感、不信、疑念、裏切られた感じを抱かせうると述べています。5肢のうち、あいまいな説明に対して最もよくみられる反応は不安で、公式正答はcです。
各選択肢の検討
a.不穏。誤り。不穏は落ち着きなく興奮した状態で、せん妄などの背景があるときにみられ、説明があいまいだったときの一般的な反応ではありません。
b.失神。誤り。失神は一過性の脳血流低下による意識消失で、説明内容に対する心理的反応として最もよくみられるものではありません。
c.不安。正しい。情報が不十分で不確実さが残ると不安が生じます。率直で分かりやすい説明は不確実さを減らし、意思決定への参加を助けます。
d.逃避。誤り。現実から距離を置く反応が起こることもありますが、情報が不十分で不確実さが残ったときにまず生じる代表的な反応は不安で、公式正答はcです。
e.めまい。誤り。心理的な動揺に伴って身体症状が出ることはありますが、代表的な反応ではありません。
覚えるポイント
予後の説明があいまいだと不確実さが残り不安が生じる。率直な説明が不安を減らし意思決定を支える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第102回医師国家試験問題および正答
- Communication in Cancer Care (PDQ) – Health Professional Version|National Cancer Institute
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。