ヘルシンキ宣言|第102回医師国家試験C2

第102回医師国家試験 C2(2008年)

正答:e

問題

ヘルシンキ宣言はどれか。

a.患者の権利の基本原則

b.安楽死に関する基本原則

c.地球環境保全の行動指針

d.医師の国際雇用の倫理ガイドライン

e.ヒトを対象とする医学的研究の倫理的原則

正答の理由

ヘルシンキ宣言は世界医師会(WMA)が1964年のヘルシンキ総会で採択した文書で、正式名称は「人間を対象とする医学研究の倫理的原則」です。本文も、識別可能なヒト由来の試料やデータを用いる研究を含め、人間を対象とする医学研究の倫理原則の表明として本宣言を定めたと述べています。公式正答はeです。

各選択肢の検討

a.患者の権利の基本原則。誤り。患者の権利を定めたのはWMAのリスボン宣言で、「患者は自己決定の権利を有し、自らに関する自由な決定を行うことができる」などを掲げています。

b.安楽死に関する基本原則。誤り。ヘルシンキ宣言は研究倫理の文書で、安楽死の可否を扱ってはいません。

c.地球環境保全の行動指針。誤り。医学研究の倫理原則を定めた文書であり、環境保全の行動指針ではありません。

d.医師の国際雇用の倫理ガイドライン。誤り。医師の雇用条件ではなく、研究に参加する人の保護を主題とする文書です。

e.ヒトを対象とする医学的研究の倫理的原則。正しい。宣言の正式名称そのもので、研究参加者の福利を優先し、十分な教育と資格のある者が倫理審査を経て研究を行うことなどを定めています。

覚えるポイント

ヘルシンキ宣言=人間を対象とする医学研究の倫理原則(1964年採択、以後改訂)。患者の権利を定めたリスボン宣言と区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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