2歳6か月男児の発達評価(言語発達の遅れ)|第102回医師国家試験B50

第102回医師国家試験 B50(2008年)

正答:d

問題

2歳6か月の男児。発達の遅れを心配して来院した。身長89cm、体重13.5kg。手すりにつかまって階段を下りるが、片足跳びはできない。積み木を5個積むが、まねて丸を描くことはできない。簡単な洋服は自分で着るが、一人で顔は洗えない。パパ、ママ、ワンワンは言うが「○○は××」という文では話さない。ごっこ遊びをするがうんちは知らせない。母親を識別する。

遅れているのはどれか。

a.身体発育

b.粗大運動

c.微細運動

d.言語

e.社会性

正答の理由

2歳6か月で単語(パパ、ママ、ワンワン)は出るのに「○○は××」という二語文が出ていません。CDCの発達の目安では2歳で「More milk.」のように二語をつなげて言い、2歳6か月では「Doggie run」のように動作語を含む二語以上を話すとされています。二語文が出ないことは、この月齢で明らかな遅れにあたります。他の領域は年齢相応で、遅れているのは言語です。公式正答はdです。

各選択肢の検討

a.身体発育。遅れていない。平成22年乳幼児身体発育調査の2歳6か月〜3歳未満の男子で、身長89cmはちょうど25パーセンタイル値(3パーセンタイル85.2cm、25パーセンタイル89.0cm、50パーセンタイル91.1cm)、体重13.5kgは50〜75パーセンタイル(50パーセンタイル12.99kg、75パーセンタイル13.93kg)にあたります。

b.粗大運動。遅れていない。手すりにつかまって階段を下りられています。片足跳びはCDCの目安でも2歳6か月の項目になく、この月齢でできなくても遅れとはいえません。

c.微細運動。遅れていない。積み木を5個積めています。まねて丸を描くのはより年長の課題で、2歳6か月の目安は瓶のふたをひねって開けるといった手の操作であり、できなくても遅れとはいえません。

d.言語。正しい。単語は出るが二語文が出ていません。CDCの目安では2歳で二語をつなげて言い、2歳6か月では約50語を話して動作語を含む二語以上をつなげるとされ、この児は明らかに遅れています。

e.社会性。遅れていない。簡単な洋服を自分で着る、ごっこ遊びをする、母親を識別するはいずれも2歳〜2歳6か月の目安に合います。排泄の自立は個人差が大きく、この月齢で知らせないことをもって遅れとはしません。

覚えるポイント

2歳で二語文。2歳6か月で単語しか出ないなら言語の遅れとして扱う。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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