安静時の臓器血流量(心拍出量に占める割合)|第102回医師国家試験B39

第102回医師国家試験 B39(2008年)

正答:b

問題

安静時に心拍出量の約5%が灌流する臓器はどれか。

a.脳

b.心

c.肺

d.肝

e.腎

正答の理由

安静時の心拍出量は約5L/分です。ヒトの安静時冠血流は心拍出量の約5%とされ、実測の報告値も0.15〜0.20L/分(心拍出量5L/分の3〜4%)で、数%の桁におさまります。これに対し脳血流は約0.75L/分で安静時心拍出量の15%、腎血流は約1.2L/分、肝血流は約1.6L/分と、いずれも一桁大きい値です。また左右の心室は1回に送り出す血液量が等しいので、右心室から拍出された血液は全量が肺循環を通ります。したがって約5%にあたるのは心(冠循環)で、公式正答はbです。

各選択肢の検討

a.脳。誤り。安静時の脳血流は約0.75L/分で、心拍出量の約15%を占めます。

b.心。正しい。ヒトの安静時冠血流は心拍出量の約5%とされます(実測の報告値は0.15〜0.20L/分で、心拍出量5L/分の3〜4%にあたります)。

c.肺。誤り。左右の心室は1回に送り出す血液量が等しく、右心室から拍出された血液は全量が肺循環を通るので、肺は心拍出量に相当する血流を受けます。

d.肝。誤り。肝臓は門脈血を含めて安静時に約1.6L/分の血流を受け、心拍出量5L/分の3割前後にあたります。

e.腎。誤り。腎臓は安静時に約1.2L/分の血流を受け、心拍出量5L/分の2割前後にあたります。

覚えるポイント

安静時の冠血流は心拍出量の約5%(実測の報告値0.15〜0.20L/分)。脳は約15%(0.75L/分)、腎1.2L/分・肝1.6L/分はそれより多く、肺には心拍出量の全量が流れる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第102回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました