第102回医師国家試験 B19(2008年)
正答:a
問題
糖尿病の危険因子でないのはどれか。
a.高食塩食
b.高炭水化物食
c.肥満
d.運動不足
e.アルコール多飲
正答の理由
糖尿病の予防としては、摂取エネルギーをとりすぎないこと、運動をすること、アルコールをとりすぎないこと、禁煙することなどが挙げられ、肥満もリスクを高めます。一方、食塩のとりすぎは日本人の高血圧の最大の原因ですが、糖尿病の危険因子としては位置づけられていません。危険因子で「ない」ものを選ぶので公式正答はaです。
各選択肢の検討
a.高食塩食。危険因子ではないので、これが正答。食塩の過剰摂取は本態性高血圧の最大の原因ですが、糖尿病発症の危険因子には挙げられていません。
b.高炭水化物食。危険因子である。エネルギーのとりすぎ、とくに砂糖の入った飲み物をとりすぎる習慣は糖尿病のリスクを高めます。
c.肥満。危険因子である。肥満はインスリン抵抗性を介して糖尿病のリスクを高めます。ただし日本人ではやせていても発症しやすい人がおり、肥満がなくても注意が必要です。
d.運動不足。危険因子である。運動することは糖尿病予防の柱の一つで、身体活動が少ないことはリスクになります。
e.アルコール多飲。危険因子である。アルコールをとりすぎないことが糖尿病予防として明示されています。
覚えるポイント
高食塩食は高血圧の危険因子。糖尿病はエネルギー過剰摂取・肥満・運動不足・多量飲酒・喫煙が危険因子。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。