Behçet病の眼病変|第102回医師国家試験A15

第102回医師国家試験 A15(2008年)

正答:b

問題

Behçet病でみられるのはどれか。

a.感音難聴

b.前房蓄膿

c.虹彩結節

d.夕焼け眼底

e.豚脂様角膜後面沈着物

正答の理由

公式正答はbです。Behçet病では25〜75%に眼病変がみられ、最も多いのは再発性のぶどう膜炎・虹彩毛様体炎で、前房に膿がたまって見える前房蓄膿を生じることがあります。非肉芽腫性の激しい炎症が前房に白血球を層状にためるためです。

各選択肢の検討

a.感音難聴。誤り。Behçet病の主要症候として挙げられているのは再発性の口腔内アフタ・眼病変・外陰部潰瘍・皮膚病変・消化管病変・血管病変・神経病変で、この一覧に難聴は含まれていません。本問で感音難聴が指しているのは、メラノサイトを標的とし頭痛・項部硬直とともに聴力低下をきたすVogt-小柳-原田病です。

b.前房蓄膿。正しい。再発性のぶどう膜炎・虹彩毛様体炎に伴って、前房に膿として見える白血球の層(前房蓄膿)が生じることがあります。

c.虹彩結節。誤り。虹彩結節は肉芽腫性前部ぶどう膜炎の所見で、眼サルコイドーシスの主要な眼所見として挙げられています。

d.夕焼け眼底。誤り。Vogt-小柳-原田病の回復期の所見で、白斑・白毛とともに現れます。

e.豚脂様角膜後面沈着物。誤り。肉芽腫性の大きな角膜後面沈着物で、眼サルコイドーシスの主要所見に挙げられています。Behçet病の炎症は非肉芽腫性です。

覚えるポイント

Behçet病は非肉芽腫性の再発性ぶどう膜炎で前房蓄膿。豚脂様角膜後面沈着物・虹彩結節はサルコイドーシス、夕焼け眼底・感音難聴は原田病。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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