皮膚疾患と治療の組合せ|第102回医師国家試験A8

第102回医師国家試験 A8(2008年)

正答:b・c

問題

疾患と対応の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a.Bowen病 ――――― 経過観察

b.太田母斑 ――――― レーザー療法

c.尋常性白斑 ――――― PUVA療法

d.リンパ管腫 ――――― 放射線治療

e.単純性血管腫 ――――― 副腎皮質ステロイド薬治療

正答の理由

公式正答はb・cです。太田母斑は真皮のメラノサイトによる色素斑で、QスイッチNd:YAGレーザーが従来法より明らかに有効と報告されています。尋常性白斑では光線療法が治療の柱の一つで、ソラレン+UVAのPUVAはその代表的な方法です。残る3つは治療方針が実際と合いません。

各選択肢の検討

a.Bowen病 ――――― 経過観察。誤り。Bowen病は有棘細胞癌の上皮内癌で、3〜5%が浸潤癌へ進みます。外科的切除・凍結療法・5-FUやイミキモドの外用・光線力学療法などで治療します。

b.太田母斑 ――――― レーザー療法。正しい。三叉神経第1・2枝領域に青灰色の色素斑を生じる真皮メラノサイトの過誤腫で、50例の検討でQスイッチNd:YAGレーザーが従来法より優れると報告されています。

c.尋常性白斑 ――――― PUVA療法。正しい。光線療法は白斑治療の柱の一つで、ソラレン投与後にUVAを照射するPUVAはその代表です。なお現在の第一選択の光線療法はナローバンドUVBで、全身PUVAは副作用の面から使用頻度が下がっています。

d.リンパ管腫 ――――― 放射線治療。誤り。リンパ管奇形は良性で治療不要のことが多く、症状を伴う場合の第一選択は硬化療法です。放射線治療は標準的な方法ではありません。

e.単純性血管腫 ――――― 副腎皮質ステロイド薬治療。誤り。単純性血管腫(ポートワイン母斑)は毛細血管奇形で、血管レーザーで治療します。自然消退せず、副腎皮質ステロイド薬の適応ではありません。

覚えるポイント

Bowen病は上皮内癌で治療対象、太田母斑はレーザー、白斑は光線療法、リンパ管奇形は硬化療法、単純性血管腫はレーザー。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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